2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2004年読了冊数:52冊

伊坂幸太郎 『チルドレン』

これまでに読んだ伊坂作品のような強烈なアクの強さは無いのですが、面白いなぁ、好きだなぁとやはり思わされます。 中身は5編の短編集のようでもあり連作短編集のようでもあり、それでいて読み終わると一偏の長編小説というもの。 登場する人物達は「陣内…

購入

伊坂幸太郎 『チルドレン』 講談社 三津田信三 『シェルター 週末の殺人』 東京創元社 伊坂幸太郎はどうも連作短編集みたいですね。 それから三津田信三はミステリフロンティアの第6回配本。 どちらも作家買いです。 それにしても最近読書進んでないです。 …

2004年読了冊数:51冊

エリス・ピーターズ 『修道士カドフェルシリーズ9 死者の身代金』

何というか、誰が殺されるかを読む前から知っていた作品。 カバー裏のあらすじにもしっかり書いてあるのが微妙な感じもしますね。ミステリとしてのネタバレは問題ないですけど、ストーリー的にあらかじめ知っているのとそうでないのとではサプライズの度合い…

アガサ・クリスティ 『杉の棺』 ハヤカワ文庫 〃 『ゼロ時間へ』 〃 エリス・ピーターズ 『修道士カドフェルシリーズ9 死者の身代金』 光文社文庫 貫井徳朗 『神のふたつの貌』 文春文庫 まだ先月のクリスティ文庫も読み終わっていないのに、もう出ていまし…

2004年読了冊数:50冊

小川洋子 『博士の愛した数式』

記憶がきっかり80分間しか保たない天才的な数学博士と、彼の義姉に雇われた通いの家政婦、そしてその息子の三人の不思議な交流の物語です。 博士が見つける数字に隠された意味というのが物凄く面白くてそれだけでも読まされてしまうのに、さらに切なくて優し…

2004年読了冊数:49冊

読書ペースが落ちているので更新ペースも落ちてます。 ストックゼロ。何とかしないといけませんね。

エリザベス・フェラーズ 『私が見たと蠅は言う』

一体どこで蠅が出てくるのだろうと思ったら、結構終盤でしたね。マザーグースが2箇所ほど使われています。 ただ全体的には中盤までの展開がやや地味な印象でした。 もちろん登場人物の誰もがひと癖もふた癖もあるので、それぞれのことが明らかになるにつれ…

2004年読了冊数:48冊

西澤保彦 『いつか、ふたりは二匹』

ポール・ギャリコの『ジェニイ』へのオマージュ的作品。 『ジェニイ』を読んだのは随分昔なので話の筋なんかは随分忘れたのですが、ラストの切ない余韻のようなものは何となく覚えている作品でした。西澤版『ジェニイ』とでも言うべきこの作品も、雰囲気が凄…

小川洋子 『博士の愛した数式』 新潮社

全国書店員が選んだ「第一回本屋大賞」受賞作です。 暫く前から気になっていたのですが、とうとう手を出してしまいました。学生の頃は数学と聞くだけで拒否反応を起こしていましたし、ちょっとした数式を見るだけで意識が遠のいたものですが、最近数学の考え…