2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 ジリアン・ホフマン 『報復ふたたび』

かつて自分を悪夢に追い込んだ犯人を、被害者の心臓を抉り取ることから名付けられた、連続殺人犯「キューピッド」として刑務所に送り込むことに成功してから3年。検事補のC・Jは次々に起こる腐敗警察官をターゲットにした殺人事件に不安を覚え始めます。そ…

2006年読了冊数:175冊 積:10冊

ブログモードにした方が少しは見やすくなるかと。 ところで既に、何を積んでるかが分からなくなってきています。 連休中にもうちょっとは消化したいなぁと。

 小森健太朗 『グルジェフの残影』

本格ミステリマスターズでは『Gの残影』として刊行された作品の文庫版。 グルジェフもウペンスキーも、名前はどこかで見たけれどもどんな思想家であったのかすら覚えていなかった私には、歴史ミステリというよりは単なる歴史小説という感もありましたが、グ…

 鳥飼否宇 『非在』

『中空』に続くシリーズ第二作。 女性植物写真家の猫田夏海が偶然奄美大島で拾ったフロッピーディスクの中には、人魚伝説を調べる為にとある島へと出掛けた大学生たちの一人が書いた日記が打ち込まれています。 警察に届け出られ、行方不明の大学生たちを海…

2006年読了冊数:173冊 積:12冊

『レインツリーの国』は買ってすぐ読んだので、数には影響なし。

 2冊

鳥飼否宇 『非在』 角川文庫 ローリー・キング 『シャーロックホームズの愛弟子 公爵家の相続人』 集英社文庫

 ノーラ・ロバーツ 『砂塵きらめく果て』

砂塵きらめく果て 母を亡くし、父からは離れ、フィラデルフィアで一人レディとしての教育を受けていたセーラは、経済的に成功していたとばかり思っていた父が実は裕福になることなく、自分の所有する鉱山で一人死んでいたことを知ります。凄腕だけれどもどこ…

 有川浩 『レインツリーの国』

『図書館内乱』で作中作として登場した小説であり、『図書館内乱』においてはこの小説が聴覚障害の少女に多大な影響を与えた1冊となっています。 自分の中学時代に読んだ本がきっかけで、インターネットを介して伸行は「ひとみ」に出会います。メールのやり…

 鳥飼否宇 『樹霊』

女性植物写真家の猫田夏海は、北海道での撮影旅行中に、アイヌの崇拝を集めている樹木が数十メートルも移動したという話を聞いてその村へと向かいます。 役場でホームページを作っている若者に案内され、彼女は「エカシ」と称される巨木が、乱開発による土砂…

2006年読了冊数:170冊 積:11冊

9月は21冊読了。

 リンダ・ハワード『心閉ざされて』

心閉ざされて アラバマきっての名家の娘のロアンナは、7歳で両親を失くし、やはり同じ事故で母親を亡くした年上の従姉妹のジェシーとともに祖母の家に引き取られますが、この従姉妹の狡猾な意地悪や周囲の無理解から、不遇な少女時代を送ります。唯一慕って…

 リンダ・ハワード 『夜を忘れたい』

夜を忘れたい 過去に経験した悲惨な事件によってその能力を失ったと思っていた霊能者の主人公は、金曜の晩に起きた残忍な殺人事件の現場を透視してしまったことによって、望まない事態へと巻き込まれていきます。 意外にこの霊能者という設定が浮いていない…

 京極夏彦 『邪魅の雫』 

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」 こうした「死」「殺人」に関わるフレーズで統一した語り出し…