2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 雪乃紗衣 『彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる』

読み進めるうちに何となく前巻の内容は思い出せたものの、数が多い上に書き込みの浅い登場人物が多過ぎて、正直なところ毎回名前が出てきてもそれが誰だったのかが思い出せないこともある辺りが長編としては厳しいところ。 また、この辺りは個人の好き嫌いの…

 東川篤哉 『館島』

瀬戸内海に浮かぶ孤島の横島で、六角形の館を建てた天才建築家が、謎の墜落死をします。そして移動されたと思わしき遺体がどこから墜落したのか、どこに墜落したのかも分からないままに半年が過ぎます。刑事の相馬や女探偵の沙樹は、勢ぞろいした事件関係者…

2009年読了冊数:64 積読:4

 4冊

北村薫 『ニッポン硬貨の謎』 創元推理文庫 永嶋恵美 『一週間のしごと』 東京創元社 東川篤哉 『館島』 創元推理文庫 万城目学 『鹿男あをによし』 幻冬舎

 今邑彩 『盗まれて』

1年前に死んだ兄の友人のもとを訪れた香子は、兄が死の少し前に掛けてきた「部屋の中が桜の花でいっぱいだ」という謎の電話のことを語ります(『ひとひらの殺意』)。 サワモトとの婚約をしたモモコは、かつての同僚のサチヨとの電話の中で、サワモトと付き…

2009年読了冊数:63 積読:1

読む物がなくなりそうなので、本屋に行きたいのですが、家族は留守な上に猫の具合が悪いということで、中々外出も出来ない連休。

 セバスチャン・フィツェック 『治療島』

著名な精神科医ヴィクトル・ラーレンツの12歳になる娘、ヨゼフィーネが行方不明になります。原因不明の難病の診察のために病院を訪れたヨゼフィーネが父の前から消えて四年。心身ともにボロボロになった彼はパルクム島という小さな島の別荘で過ごしていまし…

2009年読了冊数:62 積読:2

 加納朋子 『少年少女飛行倶楽部』

中学に入り、入る部活を決めかねていた海月は、幼馴染の樹絵里が一目惚れした先輩が所属している「飛行クラブ」に入ることになってしまいます。二年の変人の部長と、野球部と掛け持ちの中村先輩に加え、海月と樹絵里の四人では、まだ正式な部活動としての定…

2009年読了冊数:61 積読:3

 北村薫 『鷺と雪』

軍国主義の足音が聞こえ始める昭和初期、兄が見たルンペンに身をやつした子爵の姿、「ライオン」と日記に書いて夜遅くの上野で歩道された少年、何かにショックを受けて倒れた同級生が見たと言うドッペルゲンガーの謎。女性運転手のベッキーさんの鮮やかな謎…