2010-10-16から1日間の記事一覧

2010年読了冊数:64 積読:5

10月に入って少々風邪でダウンしていました。

ポール・アルテ 『殺す手紙』 ハヤカワミステリ 麻耶雄嵩 『隻眼の少女』 文藝春秋 湊かなえ 『往復書簡』 幻冬舎

 榎田ユウリ 『宮廷神官物語―選ばれし瞳の少年』

割と良くあるライトノベル系のファンタジーの定石を上手く押さえたという印象の、シリーズ第一作。 その意味では際立った独自性や、意表をつく展開というものはさほどないものの、物語の構成、世界観を構成する設定もしっかりなされており、また登場人物の個…

 恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』

あけた人の言うことをきく精霊を閉じ込めたビンを持っているというマミさん。彼女との不愉快なやりとりにちょっとした意趣返しを試みたものの、彼女が話したビンのことが主人公の脳裏をよぎります(『風を放つ』)。 母親が連れてきた男による虐待の過去をも…