2012-02-29から1日間の記事一覧

2012年読了冊数:18 積読:3

今月は8冊読了。

 1冊

柳広司 『キング&クイーン』 講談社文庫

 菅野彰 『帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく』

タイトルの雰囲気そのまんま、著者の思考だだ漏れをまんま文字に起こしたかのようなエッセイ。 トピックごとにテキストを整理しようとしたりせず、話が脱線すれば脱線したままといったスタンスが、不思議と読みづらくないシリーズです。 長年飼っていた愛猫…

 篠原美季 『一角獣のいる庭』

ミッション系の女子高に通う美織は、何かと対立しあう二人の美少女とともに、女学院の歴史にまつわる怪しげな話を調べて回ることになります。校内のどこかにあるという十三階段を探すうち、曾祖父が「魔女」との関わりがあったという隣の男子校に在学する理…

 西澤保彦 『腕貫探偵』

大学や病院の片隅に、いつの間にか現れる「市民サービス課臨時出張所」。いかにも公務員然とした、黒いアームカバーをした男性が座るその場所へ、悩みを抱えた相談者が訪れます。酔ってたまたま辿り着いたバス停で知人の遺体を発見してしまった男子学生、再…

 小路幸也 『ブロードアレイ・ミュージアム』

1920年代のブロードウェイ。キュレーターとしてブロードアレイ・ミュージアム(BAM)に努めるために田舎町からこの大都会に出てきた青年エディは、ここでフェイという少女に出会います。フェイは、この私設博物館に運ばれて来るような、「いわく」ある品…