アガサ・クリスティ 『ホロー荘の殺人』

 一気に通して読まずにちょこちょこと時間をかけて読んでいたせいもあるのですが、結末部分に来るまで盛り上がりには欠けるのかな、という感じはします。でもラストシーンはちょっと劇的ですね。
 昨日からフジ子・ヘミングなんぞ聴いているので、ショパンエチュード「革命」が丁度ラストのあたりを読んでいる時にかかっていたせいもあるのですが。あの曲がハマるくらい、劇的なラストシーンでした。

 途中までとにかく登場人物のほとんどは「何となくいけ好かない人物」だし、終盤になるまではポワロの存在もあまり重くない。そんなわけで最初はあまりのめりこめなかった部分もあるのですが、読了してみれば凄く面白かったりするんですよね。クリスティの演出の上手さですね。