読了

アミール・D・アクセル 『天才数学者たちが挑んだ最大の難問』
矢野龍王 『極限推理コロシアム

 『天才数学者たちが〜』は、有名なフェルマーの最終定理にまつわる話です。
 数学と言うものに昔から苦手意識は大きかったのですが、こういうのを読むと面白いなと思いますね。

 『極限推理コロシアム』は第30回メフィスト賞受賞作で、ドラマ化がすでに決定しているそうで。
 二つの館で同時に進行する実際に殺人が起こる推理ゲーム、そしてこの二つの館で起こっている事件を先に解決した側にだけ、生存権が与えられる・・・という極限状況は物凄く魅力的ですね。単なるゼロサムゲームではなく、そこに推理合戦的な要素が、と言う辺り。
 ただ、メイントリックの一部である館のことは、比較的早い時点で推理が可能でしたし、主催者から出された「ヒント」がちょっとこじつけっぽい部分があったような気がします。
 それから、最終的な結末はちょっと個人的には消化不良だった感が否めません。
 ドラマとなると、これがどうなるのか・・・は興味はありますね。