[読了]恒川光太郎 『夜市』

夜市

 日本ホラー小説大賞受賞、直木賞候補作ということで話題の1冊。
 ホラーと言っても、あまり直裁的な「怖さ」ではなく、むしろ幻想小説
 身近な暗がりにあるような、かつてはどこかにその存在を感じることが出来た、そしてそこに憧憬めいたものを抱いた、非常に近いところにある「異界」に対する郷愁のようなものを感じさせる作品でした。

 どうでも良いことではありますが、確かにこれで直木賞取っても不思議は無い作品ですけれども、「もう1〜2作見てみないと」というコメントをされて無難なところへ落ち着きそうな感じもありますね。

  • なんてことを言っていたら

 直木賞東野圭吾ですか。
 人気・実力ともに納得行く結果ではありますが、どういった議論がなされたのかについて興味はありますね。