自ら神を名乗る倣岸不遜な猫耳娘が「妻」となり、オカマだの生物兵器だのライオンだのクラゲだのを「子供たち」として、擬似家族を築く任務を負った超常現象対策局に勤める青年という、設定だけでも馬鹿馬鹿しい話ですが、中身もノリだけで突き進むいわゆる昨今のライトノベルとでも言うべきでしょうか。
正直なところ会話のテンポにしろ地の文にしろ、最初は読むのがつらかったです。ただ、ノリだけでさらっと読みたい向きにはストーリーといいキャラクターといい、それなりなのではないでしょうか。
細かいところは相当粗雑な印象も受けますが、そんな瑣末はどうでも良いと思わせるだけの勢いはあるかもしれません。