リンダ・ハワード 『愛は命がけ―愛と勇気のマッケンジー家』

愛は命がけ―愛と勇気のマッケンジー家
 マッケンジー一家のシリーズの3作目ということで、だいぶ人間関係は既存シリーズを引き摺っているので、これ単品で読んだ時には微妙な箇所も出てくるかなという感じもします。
 とりあえず以下の台詞の原文はどうなっているのかという、非常にどうでも良い疑問が暫く頭の中でぐるぐるしておりました。

「さあ、きみをそっくり食べてしまうぞ、赤ずきんちゃん」
 『愛は命がけ―愛と勇気のマッケンジー家』p231

 改めてこの台詞だけ抜き出すと、非常にヤバイ人に見えてきますが、発言者はマッケンジー一家の4男で、設定的にはヒロインを救い出してくれる特殊部隊の素敵な男性。
 内容的には、誘拐の背後にあった国への背任行為の黒幕をあぶりだす過程が中間部でもう少し欲しかったところ。特にいったん誘拐からヒロインが救出された後、暫く主役二人がはなればなれになっている辺りから若干中だるみするので、その辺りの要素がもう少しあってもバランス的には悪くない気がします。