槙ありさ 『瑠璃の風に花は流れる 黒の王太子』

瑠璃の風に花は流れる 黒の王太子
 弟の立太子式を離宮で待ち望んでいた「光の王女」緋奈ですが、突然国を制圧した隣国の王子によって許婚とされ宮殿に連れ去られてしまいます。

 良くある和製の漢字ファンタジー作品ですが、国と国との間で起こる係争や、政治的駆け引きを出てくる筋であるにも関わらず、どうにもそれらが軽視されて数人の登場人物のあまりにも個人的視点でのみ話が動くため、話に厚みが出ていない印象。
 そしてどうやらこれも続き物の1冊目だったらしいです。