三津田信三編 『江戸・東京 歴史ミステリーを歩く』

江戸・東京 歴史ミステリーを歩く (PHP文庫)
 著者とリンクするところの多い、作家三津田信三の登場するシリーズでも何度か描かれた、著者が編集者時代に刊行された「ワールド・ミステリーツアー13」に収録された第4巻東京編の文庫化。
 将門、四谷怪談、江戸・東京の妖怪・幽霊にまつわる名所、乱歩作品に見る東京、異才の建築家伊藤忠太の建築オブジェ、神保町の古書店街などから、東京という土地を見ることの出来る一冊。
 この種の本は決して斬新なものではないかもしれませんが、それぞれの章における切り口から旅する東京は、非常に興味深いものに思えます。