島田荘司『リベルタスの寓話』

リベルタスの寓話 (講談社文庫)
旧ユーゴでの、残虐性に満ちた民族紛争による、人間の救いのない面を描いた作品。リベルタスの寓話から展開される怪奇性すら伴う謎は猟奇的で怪奇性に満ちていますが、落とし所にはやや肩透かし。東京での事件は独立した短編とした方がすっきりした気もします。