エリス・ピーターズ 『修道士カドフェルシリーズ7 聖域の雀』

 毎回ある程度のパターンはあるし、今回は犯人に関しても必然的に絞られていた上に丁寧すぎるほどにフェアな伏線があったので「意外な犯人」では無かったのですが、犯行にいたる動機が明らかになった時の展開は予想外でした。
 それから何といっても今回は物語の幕開けの部分でのラドルファス修道院長の一喝が格好良すぎです。物凄く劇的な幕開けでしたね。

 例によって例の如く、犯罪に巻き込まれる若い恋人たちというのは登場するのですが、これまでのカップルとはちょっとタイプが違っていましたね。何気に嫁VS小姑の戦い@中世のイングランドヴァージョンなんて感じの場面なんかも面白かったです。