2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年読了冊数:69 積読:2

充実し過ぎるほどに充実した旅行は終了。その後の疲労をまだ微妙に引き摺っています。 急激に寒くなったので、そろそろベランダのメダカの冬支度を始めようということで、まずは水槽の立ち上げをしました。 10月は7冊読了。少なっ。

 真藤順丈 『庵堂三兄弟の聖職』

遺体を分解し、そこから遺族が手元において亡き死者の代わりに生活を共にする「遺工」を作る職人であることを生業とする庵堂家。父の仕事を受け継ぎ、職人としての腕は持ちながらも、変人の長男。東京で暮らし、次男は仕事と生活に疲れ切った次男。交際する…

 湊かなえ 『往復書簡』

高校時代の友人同士の結婚式に出席し、久しぶりに集まったグループの中の欠けた一人。彼らの間で何があったのか。退職した女性教師の頼みで、ある悲劇的な事件の当事者となってしまった教え子たちの「現在」を知ろうとする青年が目の当たりにする事実とは。…

 麻耶雄嵩 『隻眼の少女』

死に場所を求めて訪れた集落で、種田静馬は自らを探偵だという、御陵みかげと名乗る少女に出会います。自殺のタイミングを図っていた静馬ですが、その土地の有力者である琴折家の娘が首を切られて殺された事件に遭遇し、みかげの助手として少女とともに事件…

2010年読了冊数:66 積読:3

明日から二泊三日で旅行に行ってきます。

 コリン・ホルト・ソーヤー 『殺しはノンカロリー』

美容のためのダイエット・プログラムを提供する滞在型の施設で、従業員がサウナで蒸し焼きにされるという残忍な殺人事件が起こります。この施設のオーナーである友人から、事件を調べて欲しいという依頼を受けたアンジェラとキャレドニアの老女二人は、高級…

 ポール・アルテ 『殺す手紙』

空き家で指定の時間にランタンを灯すこと、道を尋ねてくる男に答えを教えること、そしてある屋敷へ行き、そこで相手の話に合わせること――わけの分からない頼みごとが書かれた友人の手紙を受け取り、ラルフは怪訝に思いながらもただならぬ友人の様子が窺える…

2010年読了冊数:64 積読:5

10月に入って少々風邪でダウンしていました。

ポール・アルテ 『殺す手紙』 ハヤカワミステリ 麻耶雄嵩 『隻眼の少女』 文藝春秋 湊かなえ 『往復書簡』 幻冬舎

 榎田ユウリ 『宮廷神官物語―選ばれし瞳の少年』

割と良くあるライトノベル系のファンタジーの定石を上手く押さえたという印象の、シリーズ第一作。 その意味では際立った独自性や、意表をつく展開というものはさほどないものの、物語の構成、世界観を構成する設定もしっかりなされており、また登場人物の個…

 恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』

あけた人の言うことをきく精霊を閉じ込めたビンを持っているというマミさん。彼女との不愉快なやりとりにちょっとした意趣返しを試みたものの、彼女が話したビンのことが主人公の脳裏をよぎります(『風を放つ』)。 母親が連れてきた男による虐待の過去をも…