2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧
例によってほとんど借り物ですが、8月は17冊読了。 9月はもう少し、自分で買った本も消化したいです。
探偵小説研究会の機関紙、『CRITICA』が本日手元に届きました。 いわゆる同人誌の形態に分類されるのでしょうが、パラパラと見たところ、ボリューム・内容ともにちょっとした大学の紀要くらいのものに相当するという気がします。 色々とネットでは本…
日本ではこれがツイスト博士のシリーズの4冊目に当たり、表題作の『赤髯王の呪い』の他、短編3編を収録。 主人公の青年エチエンヌが14歳の時、故郷のアルザスで兄たちとともに出会ったエヴァ・ミュラーという妖精の如く美しいドイツ人の少女が殺されます。…
1冊読んでも1冊買ったら積んでる冊数は減りませんでした。
記憶障害を患っており自分が父親を殺したのかどうかが分からない鳴瀬君雄と、「万華鏡殺人事件」の捜査をしているうちに刑事の鈴木惇一の視点が交互に描かれるのですが、中盤を超えても物語の全貌ははっきりと見えてきません。 というのも、記憶の歪みを持つ…
『人狩りの森』の続編。 判事が次々に殺害される事件の次の標的としてFBIが挙げたのは、主人公メアリーの恩師である女性判事。彼女を守るために故郷に再び戻ったメアリーですが…。 物語の軸となるのは、この女性判事を守ろうとするメアリーと、彼女らに迫る…
人狩りの森 チェロキーの血を引く女検事補のメアリーは、友人二人を伴い12年ぶりに故郷に戻り、大自然でのキャンプを楽しみます。かつてこの故郷で母親を殺された過去に向き合い、チェロキーの教えが息づく自然の中での休暇を楽しみますが、森に住む妄想に取…
加賀美雅之 『風果つる館の殺人』 光文社カッパノベルズ 北森鴻 『親不孝通りディテクティブ』 講談社文庫
自ら神を名乗る倣岸不遜な猫耳娘が「妻」となり、オカマだの生物兵器だのライオンだのクラゲだのを「子供たち」として、擬似家族を築く任務を負った超常現象対策局に勤める青年という、設定だけでも馬鹿馬鹿しい話ですが、中身もノリだけで突き進むいわゆる…
リンダ・ハワード 『天使のせせらぎ』 作中で出てくる地名"エンジェルクリーク"がそのまま原題になっているわけですが、それを無理に日本語訳で持ってくるのが不思議だなぁという1冊。 西部開拓時代のアメリカが舞台なので、いわゆる「ハーレクイン・ヒスト…
本書は、コミックと言う媒体ではなく、小説と言う媒体で西尾維新だからこそ出来ることをした成果が、かなり良い方に結実した1冊だと言えるでしょう。もっとも、原作コミックにおいて過剰にキャラクターにのみ思い入れをしている層には、おそらく好き嫌いは別…
『カムフラージュ』 5年前に別れてから一度も会っていない夫が、事故に巻き込まれて重態だとFBIから知らされた主人公は、動くことも喋ることも出来ず、全身包帯で巻かれた変わり果てた男と対面する事になります。事故当時、彼ともうひとり、政府機関のエー…
綴じ込みで屋敷の見取り図まで付いているから、いわゆるオーソドックスな館ものかと思ったらそうとも言えず、むしろ昔懐かしの冒険活劇的「探偵小説」の風合いが強い1冊。 コンピュータの中の仮想世界だとか、莫大な富を生む可能性のある知的遺産の収められ…
輝く断片 割とミステリ寄りな短編を集めてはありますが、冒頭の3篇はどちらかと言えばSFですし、あるいはSFというジャンルが苦手な読者には向かない荒唐無稽さがあるかなという印象。 表題作『輝く断片』を中心に集められた他の5篇は、ミステリと言っても…
借りたものばかり読んでいると、積んでいる数は増える一方…。
『くちづけは眠りの中で』と、スピンオフの関係にある2作。 全作に渡って登場するのはCIAの工作本部長フランク・ヴェネイ、そして名前だけでならジョン・マディーナ(『青い瞳の狼』では主役ですが)。 三作が共有する設定を持ちながら、それぞれがまったく…
ダリダのベストもの。M...inさんで通販させて頂きました。 日本ではどうも知名度は今ひとつですが、『パローレパローレ』なんかは聴けば「ああ」と思う曲かもしれません。 フレンチとディスコのテイストを上手く融合させたアーティスト。 聴いたことはありま…
乱歩賞受賞作ということで。 巻末の乱歩賞受賞リストを見ると、乱歩賞はあまり読んでいないです。
芦辺拓 『千一夜の館の殺人』 光文社カッパノベルズ 西尾維新 『×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』 講談社 西尾維新 『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』 講談社 山田正紀 『カオスコープ』 東京創元社 読んでない…