2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2005年読了冊数:73冊 積:7冊

[購入]桜庭一樹 『GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ』 富士見ミステリー文庫

[読了]恩田陸 『ネクロポリス 上下』

恩田陸ならではのファンタジーとして、そしてこの作品世界ならではのミステリとして、ボリューム・内容ともに文句無しの大作でした。 描かれる世界は架空の土地であり、英国と日本の文化が融合したV.ファー、死者と出会える聖域アナザー・ヒル。そして英国や…

2005年読了冊数:71冊 積:8冊

[読了]伊坂幸太郎 『魔王』

ナショナリズムの怖さとそれに対面した時の個人という、非常にテーマ性の高い素材を扱いながらも、そこにあるのはあくまでも現代に生きる一人の人間としての視点であるのが、本書の凄いところだなと思います。 中国の強硬な油田開発や、アメリカによる一方的…

2005年読了冊数:70冊 積:9冊

[購入]伊坂幸太郎 『魔王』 講談社

講談社のネット販売で。 何気にサイン本です。

2005年読了冊数:70冊 積:8冊

高田崇史 『試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記』

パズルのためにストーリーを作ったんじゃないかというこのシリーズは、いっそこの潔さが好きです。今回はパズル少な目ではありますが、その分長編として幾つかの密室の謎を入れてあったり、「神裁きの土牢」「開かずの納戸」、消える美女など、閉ざされた村…

2005年読了冊数:69冊 積:9冊

[購入]3冊

恩田陸 『ネクロポリス 上下』 朝日新聞社 新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー2』 ハヤカワ文庫 ようやく買ってきました。 現在は『試験に敗けないパズル』読書中。

2005年読了冊数:69冊 積:6冊

辻村深月 『子どもたちは夜と遊ぶ 上下』

ミステリとして読んだ場合は、犯人である"i"に関してはほぼ初期から察しがついてしまうので、正直上下巻のボリュームが必要な話かと言われれば微妙なところ。 それぞれ挿入されている場面についても人物についても、その描写は非常に抑えた筆致でありながら…

2005年読了冊数:67冊 積:8冊

[読了] 浅暮三文 『実験小説ぬ』

元々ショートショートなどの、純然たる短編集というのは実は苦手です。 何かの待ち時間に気軽に読めるというのは良いのですが、短い時間で小説に入り込む間もなく現実にいちいち引き戻される煩雑さのようなものがあって、数ページをめくって別の作品になって…

2005年読了冊数:66冊 積:9冊

桜庭一樹 『ブルースカイ』

「少女」という存在の絶望性は、この著者の作風の中では大きな位置付けをされているようですね。本書ではその辺は他の作品ほどストレートに打ち出されてはいませんが、やはり物語の中核にあるのは確かなようです。 「近代以前には、人々はこども時代からとつ…

2005年読了冊数:65冊 積:10冊

[購入]3冊

新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー 1』ハヤカワ文庫 桜庭一樹 『ブルースカイ』 ハヤカワ文庫 高田崇史 『試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記』 講談社文庫 珍しくSFを2冊。 出かける前だったので、恩田陸の『ネクロポリス』はまだ買っていません…

2005年読了冊数:65冊 積:7冊

桜庭一樹 『GOSICKⅢ 青い薔薇の下で』

シリーズ三作目で、今回は主人公の一弥だけが現場にいてヴィクトリカは安楽椅子探偵という役どころ。もっともヴィクトリカと中々コンタクトが取れないという障害はあっても、彼女はいつにも増してあっさりと謎解きをしてしまうのですが。 人が消える都市伝説…

2005年読了冊数:64冊 積:8冊

[読了]東川篤哉 『交換殺人には向かない夜』

まさかこう来るとは思わなかったというくらい上手く隠された伏線は、明らかにされてみれば物凄くフェアプレイそのもので。 交換殺人というそれ自体トリックであるものを、最初から明らかにしてしまって、一体どういう方向へ落とすのかと思っていたのですが、…

2005年読了冊数:63冊 積:9冊

[購入]東川篤哉 『交換殺人には向かない夜』 光文社

[購入:CD]ミレーヌ・ファルメール 『影が迫り来る前に』 

4月に仏盤の限定シリアルナンバー入りのコレクターボックスをポンと買ってしまったものの日本盤。 限定盤はCD盤がレコード盤のように加工されていたのに対して、こちらは普通の仕様。 肝心の解説と和訳の方は、まぁ無難といえば無難な線ですが、ミレーヌお…

2005年読了冊数:63冊 積:8冊

[読了]貫井徳郎 『悪党たちは千里を走る』

誘拐ものですが、終始軽快なテンポでページをめくらされた一冊。 貫井作品で誘拐ものといえば、すでに症候群シリーズでは『誘拐症候群』、単発では『光と影の誘惑』の中の一編である『長く孤独な誘拐』、また代表作でもある『慟哭』でも誘拐事件を扱っている…