2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
シリーズ全9冊の、しかも最終作を三部作にした割には呆気なかったなという印象。 そこそこボリュームのある1冊、しかもここに至るまでの上巻と中巻においては結構な数の登場人物が死んだりもしているのに、結局物語の起承転結において肝心なところはすっ飛ば…
終始一貫して諧謔的な人物描写、あちこちにちりばめられた皮肉が秀逸。ただしこのセンスはある程度、読む人を選ぶのかなという気はします。 (おそらくこの話の主人公である)短大の助教授の桑潟幸一の駄目っぷりな描写に代表される、どこか皮肉で諧謔的な書…
読書中は奥泉光の『モーダルな事象』。現在半分程度。
エリス・ピーターズ 『修道士カドフェルシリーズ18 デーン人の夏』 光文社文庫 辻村深月 『凍りのくじら』 講談社ノベルズ 西尾維新 『ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い』 講談社ノベルズ また読み終わっていないのに気が付いたら新刊が。 ネコ…
奥泉光 『モーダルな事象』 文藝春秋 西澤保彦 『黒の貴婦人』 幻冬舎文庫 エリス・ピーターズ『修道士カドフェルシリーズ17 陶工の畑』 光文社文庫
著者の作家生活20年の節目にあって、著者自身が「自分の書いてきた作品の中で間違いなくベスト5に入る」というだけあり、文句無しの秀作だと思います。これまでこの作家の本を食わず嫌いで避けてきたのは、勿体無いことをしたなと後悔させられた1冊。 各所…
今まで読んでいなかったのかというくらい、今年評価の高い1冊ですけれど、東野圭吾は十年以上前どうも今ひとつ合わなかった記憶だけがあって、それ以来すっかり読まず嫌いでした。 いい機会ですし、再挑戦。
SFの枠組みを借りた青春小説という風合いと、今時の成熟さ加減がアンバランスな若者の自分語りがある種の居心地の良さを感じさせるライトノベルの風合いが入り混じった物語だなという印象。基本的にはSF色よりは青春小説としての色彩の強い作品ですね。 主人…