(DVD) 『サロメ』 出演:アイーダ・ゴメス/監督:カルロス・サウラ

サロメ
 ゴメスの舞台、『カルメン』を先月観に行ったのですが、公演日程が少なかったこともあり『サロメ』の方は観ることができませんでしたので、これで我慢…のはずでしたが。
 観て、益々煽られるのがゴメスですね。
 映画として取られた『サロメ』は、ゴメスはじめ出演者のインタビューなども入っており、ドキュメンタリー的な部分も補完されているが故に、より分かり易くなっているのだと思います。
 ですがやはり、足を踏み鳴らし、手拍子を響かせる音、そしてその振動が空気に伝わってくる舞台を見たくなってしまう1本です。
 舞台よりも踊り手たちの表情が分かり易いという利点は確かにあるものの、映画は監督の視線でのカメラワークですので、自分の視線で見る舞台とは勿論違うでしょうし、その辺もしも機会があったら今度こそ…!と思わされてしまいました。
 見所である、7枚のベールを次々に脱いでいくサロメの踊るシーンは、とにかく素晴らしいの一言。
 今年の公演ではヘロデとヘロデヤのキャストが、この映画の時とは違っているのでその辺りも見てみたかったと心底後悔してしまいました。