曽祖父の後継者選びのための手駒として、NYの屋敷に閉じ込められるような生活を起こっているパウロの前に、「悪魔の本」とともに400年間存在し続けているという錬金術師のフィラテスが現れます。「幽霊のような存在」だというフィラテスにたまたま選ばれてしまったことで、パウロは失われた本のページを回収することになります。
ライトノベルとしては非常にバランスの良い作品だと言えるでしょう。
1話1話で課されるミッションの遂行という、まさにゲーム感覚の物語の展開と、コメディタッチの軽妙なテンポ、ライトノベルにおいて重視されるキャラクター要素など、読者に求められる要件はかなり満たしているように思います。
ただ、あくまでも本作は導入部に当たる1冊目であり、今後の展開に期待したいところ。