西尾維新 『ネコソギラジカル (上) 十三階段』

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)
今年買った本の中で最後まで積んでいたのは戯言シリーズの最終章。
続きが最後まで出揃うまで待とうかとも思ったのですが、読むものに他に選択肢もありませんし、積読ゼロにできるのはこの機会を逃したらまた難しそうですし。

「終わりの始まり」という謳い文句の通り、最終章の幕開けという内容ですが、物語の加速具合は作中でも語られているように、かなりのものがあるように思います。
「終末」に向けて加速する物語は、これまで拡散してきた様々な人物や出来事が収束する方向が見え始め、さらに結末に向かって加速しそうですね。
この上巻ではまだ、玖渚友が本格的に関わってはいませんし、いーちゃんの6年前に何があったのかも、相変わらず仄めかす程度。
どんな風呂敷の畳み方をするのかが楽しみです。