新型戦闘機の開発の為のレーザー技師として民間から基地に配属されたキャロラインは、男性に対して免疫のないことを、空軍でこのプロジェクトの責任者を務めるジョー・マッケンジー大佐に指摘されます。その上で、若く魅力的な女である彼女が基地内で厄介ごとの種にならないように、彼と付き合っていることにしようと提案します。
徐々に、というよりはかなり確信犯で本当に付き合うことになる二人ですが、戦闘機開発プロジェクトに、人為的な妨害工作がされた可能性があらわれ――。
『マッケンジーの山』のウルフの息子のジョーが、本作では念願叶って空軍のパイロットとなっていおり、いわゆるスピン・オフものである本作ですが、舞台となっているのが前作はワイオミングの田舎で、本作はほとんどが空軍基地内ということで、まったく雰囲気は異なっています。
プロジェクトの妨害に絡んで、キャロラインに疑いが掛けられるのですが、犯人が使ったトリックというのがなんともお粗末な上に、誰もそのことに気付かないあたりは微妙にひっかかるところ。
シリーズとして、前作で士官学校への切符を手に入れたジョーのその後、という意味では楽しめました。