畠中恵『まんまこと』

まんまこと (文春文庫)
名主の跡取り息子の麻太郎は、あるときを境に何故か周りから心配されるほどの「お気楽もの」になってしまって今に至ります。一つ一つの事件とオーバーラップしながら、麻太郎の真実が明らかにされるにつれ、じわじわと切なさが効いてくるストーリーテリングの妙が冴える一作。