2011-12-30 畠中恵『こいしり』 読了 名主の跡取り息子の麻太郎が主人公の物語のシリーズ2冊目。胸のうちに秘めた思いを残しつつも、互いのタイミングのすれ違う切なさが、主人公に持ち込まれる事件の顛末に見え隠れする面白さが益々冴えます。「百物語の後」の、謎と怪奇の配分の良さも秀逸。