ジェイン・アン・クレンツ 『優しい週末』

優しい週末

 いわゆる「ハーレクイン小説」と世の中では一緒くたにされるらしい、ロマンス小説にも色々とあることが何となく分かってきましたが、この作品に付けられている「スタイリッシュ・ロマンス」というのはいかがなものだろうと思いつつもまぁそんなものかもしれないと、何だかファジーでいいんじゃないかと思わされつつある自分がいます。
 取ってつけたようなサスペンス部分にはあまり突っ込むべきではないでしょうが、とりあえずそこは最初に疑っておくべきだなぁと、最期になってのんびり考えていましたが。
 とりあえず、優秀な科学者で資産も自らの力で得て、両親はそれぞれ相容れぬ血筋に生まれて駆け落ち同然で結婚し、軽業師もかくもやという身のこなしやカーチェイスもこなし、挙句の果てには第六感めいたものも持つ、過去にトラウマを持つ男というのは何ともファンタジーならではの存在でした。
 (でも適度に軽く楽しめました。)借り物なのでカウントはせず。