東川篤哉『謎解きはディナーのあとで 2』

謎解きはディナーのあとで 2
 大きなセールスポイントとなっているだろう、お嬢様と毒舌執事との掛け合いは、ブームに乗ったことで変に洗練されたわけでもなく、良い意味でこれまで同様にグダグダのままだった事に逆に安心。
 安楽椅子探偵たる執事に提示される解答は、それが唯一の答えかといえば弱い部分は皆無ではないですが、破綻のない論理構成に安定した著者の力量が見えます。