IN FLAMES "Sounds of a Playground Fading"(2011)

サウンズ・オブ・ア・プレイグラウンド・フェイディング

スウェーデンメロデスIN FLAMESの10th。
バンド創設時からのメンバーで、これまでIN FLAMES の中心的存在だったイエスパーが脱退し、オリジナルメンバーが全ていなくなっての最初の1枚となっています。
評判がイマイチだった前作と比べると、Vo.のアンダースの声質や魅力を最大限生かす音作りに成功し、格段に洗練されてモダン方面にシフトしています。

従来のファンにとっては、あまりにも変わり過ぎた印象もあって中々ピンとこないのではないかとは思いますが、"IN FLAMES"というある種のブランドイメージみたいなものにこだわらず、普通にモダン・メロデスだと思って聴けば決して悪くは無い出来という気もします。
IN FLAMES は"IN FLAMES"として在り続けて欲しかったという気は確かにするものの、元々のオリジナルメンバーというのは一人もいなくなってしまったわけですし、方向性がずっと同じである必要もないので、これまでの既存イメージに囚われずに聴けば、これはこれで良盤と言えるでしょう。
楽曲のバランスも良いですし、アンダースのVo.の魅力も最大限に引き出され、アルバム中ミドル/スローテンポの曲が結構な比率だったりするのに、中だるみすることなくアルバム丸ごと「聴かせる」レベルは軽々クリアしてる1枚。

国内盤は"DELIVER US"のインストゥルメンタルがボーナストラックとして収録。
ライナーノーツはほぼ、イエスパー脱退に関することに終始してしまっています。