もう先週になりますが、二泊三日で東北の月山・鳥海山へ行ってきました。
天気予報ではちょっと前から豪雨だったりで、山形新幹線が止まったりといった状況で、旅行期間中も毎日雨で注意報が出るような感じだったのですが、実際に降られたのは初日だけ。
初日は福島から入って、浄土平→蔵王駒草平→蔵王のお釜→蔵王温泉、という行程。
浄土平湿原は、比較的コンパクトで短時間で回れる湿原でしたが、到着するなりの雨は、時間が経つにつれて酷くなっていったという…。
ちょうど花は端境期だったようで、あまり多くの種類はなかったものの、モウセンゴケやミヤマホタルイなどの湿地の植物が色々と楽しめました。
写真はマルバシモツケの花。
ちなみに蔵王のお釜に着く頃には、視界は5メートル程度。
登山だったら遭難してるようなエッライ霧で、勿論お釜は影も形も見えませんでした。
(そしてこの日は終始車酔いでボロボロ)
二日目は、山形自動車道から秋田県にかほ市に入り、そこから鳥海山の元滝伏流水→獅子が鼻湿原。何故か宿泊は鳴子温泉という、無駄に長距離移動でした。
朝、宿を出る時は雨が降って相変わらずの霧で、天気予報は勿論東北のあちこちで雨!でしたが、バスを降りたら何故か晴れているという。
元滝伏流水は、水辺に近づくと(雨で増水していたこともあって)水流が結構激しく、細かい水しぶきでひんやりとして天然のクーラーでした。
歩いている最中に上流から蛇が流されてきていたり。
ここに限らず、今回の旅行では道端にアジサイや百合が咲いていました。
獅子が鼻湿原は、鳥海山マリモを楽しみにしていたんですが、川が増水してマリモが見られるポイント付近では木道が水没するほど。(でも、ちゃんとマリモを見つけて写真に撮られた方もいたようで・・・)
増水していても、水はとにかく綺麗でした。
奇形のブナの林にそびえる、「あがりこ大王」。
湿原へ入る散策路の入り口付近に、何か咲きそうな植物があったのですが、花が咲いていないのでこれが何だったのかは分からずじまい。
三日目は、月山八合目に広がる弥陀ヶ原湿原。
勿論天気予報は絶賛雨でしたが、着いてみたら晴れているというミラクルっぷり。
写真は月山付近を走行中のバスの車窓から見えた鳥海山。
残念ながら弥陀ヶ原湿原からは、やや雲が出ていたので鳥海山は見えず。
弥陀ヶ原湿原で最初に迎えてくれたのはハクサンフウロの花。
ゆるやかなアップダウンはありますが、ほぼ木道が完備されているので歩き易かったです。
池塘と呼ばれる湿原特有の風景と緑、あちこちに咲くニッコウキスゲなんかも楽しめました。
水の中に生えている草は、ミヤマホタルイ。
我が家の睡蓮鉢にも、これに近い種類のヒメホタルイがあるのですぐにわかりました。
育成環境によるところももちろんあるのでしょうが、ヒメホタルイに比べると緑も淡く、丈もやや小ぶり。
付近の山には雪渓が見えたりする中、弥陀ヶ原湿原は1時間くらいでぐるっと巡れます。
月山神社の中の宮もあって、ご朱印帳を忘れたので書置きの紙で貰ってきました。