堀川アサコ 『おちゃっぴい』

おちゃっぴい 大江戸八百八 (講談社文庫)
 刺青彫り物師の青治、剣術市販の巴、十手持ちの桃介。三人の幼馴染のうち桃介は、ある事件で行方不明になったままでしたが、江戸を騒がす「生きミイラ」の事件が桃介を害したと思われる犯人へと繋がっていきますが・・・。

 オカルトかと思ったら現実的な解決がきちんとされ、それでもなお残る不思議・・・という塩梅が、人間の領域を超えた不可思議な世界を内包した江戸という時代背景の中で生きている作品。
 ただ、タイトルからすると巴が主人公のようですが、その割には・・・?ということもあり、微妙に食い足りない感じもありました。