2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「忘れられた祝祭」という、後になってから事件を取材した関係者の手による本を介し、さらにワンクッション置いて、過去の事件が断片のように語られています。 この手法が作品全体を薄い紗のようなもので包み込んで、何ともいえない雰囲気を出しているのが本…
恩田陸 『ユージニア』 角川書店 西尾維新 『ネコソギラジカル (上)』 講談社ノベルズ 『ユージニア』、本のつくりが凝っていますね。『MAZE』の単行本も好きでしたが、今回も好きです。何気無く最初の序章のところをめくって、ちょっとびっくりしました。 …
宇佐見陶子のシリーズでもお馴染みの雅蘭堂の主人の越名ですが、この短編集では押しかけ女子高生の安積に振り回されたり、癖の強い兄が登場したりと、人間的に物凄く魅力と幅が加わっています。 同じように骨董を扱った宇佐見陶子のシリーズの短編集も出てい…
大学の工学部の研究室を舞台に繰り広げられる事件と複雑な人間模様、ということで、著者には知り尽くした世界ですね。コミカルなイラストがまた人物描写を助けていて、この辺も相乗効果が高いです。 使われているトリックは、読んでいて「多分どこかにこの種…
正直第二次大戦の戦記モノ系統は苦手なのですが、これに関してはその手のアレルギー的な拒否反応は無かったかなと言う感想。 ただし序章は読みにくくて話に入り込めない(というか話が見えない)ですし、この1冊ではまだ全然何とも。物語の始まりの部分だけ…
サラ・ブライトマン “アンドリュー・ロイド・ウェーバー・ソング・ブック” 多分見に行くであろう、『オペラ座の怪人』の曲も入っているCD。 メモリーとかも懐かしいです。
北森鴻 『孔雀狂想曲』 集英社文庫 西澤保彦 『異邦人』 集英社文庫 どっちも作家買いしている本なので、とりあえず。 『孔雀狂想曲』は、宇佐見陶子のシリーズに出てくる雅蘭堂さんの話ですね。