ディクスン・カー 『絞首台の謎』

絞首台の謎 (創元推理文庫 118-15)

死人が運転する車という、衝撃的な事件の幕開けがなんとも「らしい」雰囲気で好きですね。
ただしトリックは、明かされてしまうと少々拍子抜けするところもありましたが。
犯人に関しては、役柄から何となく想像できてしまう部分もあるのですが、もう少しこの人物が登場する人物描写とかあればなと思ったのも事実。

結末までには少々甘さもありますが、謎の仕掛け方は最高に面白いです。
それから何と言っても、バンコランの悪魔的な魅力、これに尽きますね。