危険な一匹狼として名の知れているジャスティンと電撃的な結婚をしたキャロラインですが、彼に対して妊娠を告白したことから、一見して幸せな結婚生活が崩れて行きます。当然の如くともに喜びを分かり合えると思っていたキャロラインに対して投げ付けられた言葉は、「その子は、僕の子ではないよ」という冷たいものでした。
衝撃的な幕開けとは裏腹に、中盤はかなり中だるみを感じさせるものだったというのが正直なところ。ジャスティンの過去に関しての伏線はキッチリあるものの、そのままサスペンスチックな盛り上がりを見せるかと思えば呆気なく収束するなど、色々な意味で消化不良な甘さが目に付いたてしまいます。
ただ、無駄に長く話を引き延ばさずにコンパクトに詰め込んだので、内容の割にはサラッと読めました。