DELAIN "APRIL RAIN" (2009)

エイプリル・レイン
元WithinTemptationの(Key)のマタインが立ち上げたプロジェクト・バンドDELAINの2nd。
前作はやはり「プロジェクト・バンド」ということで、Within Temptation からはシャロン・デン・アデル、Nightwishのマルコ・ヒタエラやLeaves eyes のリヴ・クリスティンをはじめ、様々なビックネームが参加したオールスター的な色合いが濃いものでした。
その意味で、どうも「寄せ集め」的な印象があって私はスルーしてたんですが、今度のアルバムはいいんじゃないでしょうか。

前作"LUCIDITY"では、どうも他のゲストVoの陰に隠れて存在感の薄かったシャルロットがキッチリ前面に立っていること、その歌唱力が向上していることに加え、"DELAIN"というバンドのオリジナル色が強く打ち出されたアルバムとして、かなりの良盤に仕上がっています。
コンセプト・リーダーであるマタインのカラーなのでしょうが、サウンドはまさにWithinTemptation的なシンフォニック・ゴシック。
叙情豊かな正統派フィメール・ゴシック・サウンドとして各曲の完成度も高く、アルバム通して良い意味で聴きやすい1枚。
聴きやすさの分、メタルとしてのアクの強さは控え目ですし、荘厳さではWithinレベルまでは及ばないフォロワー・バンドの地位に甘んじているという指摘も可能ですが、個人的には前作よりもバンドとしての一貫性も見えている分広くお薦め。

ゲスト参加は前作に引き続き、Nightwishのマルコ・ヒタエラのみが参加。