Deadlock "manifesto"(2008)

Manifesto
ドイツ産。ゴシック色のあるメロデス/メタルコアの4th。

前作"wolves"ではサポートメンバーだった女性ヴォーカリストのザビーネ嬢が正式メンバーに加わったことで、男女ツインヴォーカル+ドラム+ベース+ギター2人という編成となっています。
3th以前のは試聴だけなのでちゃんと全曲聴いてはいませんが、もともとシンフォニック・ゴシック要素の強いメロデス/メタルコアで、ブルータルっぽい感じも良いバンドでしたが、何だかここに来てえらくキャッチーになったなぁという印象。

元々いた男デスVoよりも、女性Voパートの比率がかなり高くなっている点に関しては、聴きやすい分面白味が薄いかもしれません。
そのせいか、どの曲も出来はそこそこなのにどれも似通った仕上がりになっている気もします。

前のアルバムから、一部テクノなんかも取り入れていますが、構成上の演出としては悪くない感じにな落ち着いていると言えるでしょう。モダンなメロデスとして、勢いや暴虐性を残しつつ、聴きやすくて意外に良盤。

…と思いきや。
#5で、いきなり脈絡なしにヒップホップが入ったりするんですが、何のひねりもないヒップホップそのまんまの曲なので、アルバム構成的な面での繋がりも弱く、1曲だけ唐突に借り物的なものが入っているような印象を受けます。正直なところこれを入れる意図が良く分からなかったりします。

色々文句は言っていますが、全体的に出来は悪くないどころかそこそこの良盤。

ところで、「Japan Edition」と銘打たれた輸入盤を買ったわけですが、ボーナストラックで最後に"martyr to science"の「Japan Version」が入っているだけで、別に日本語の訳やライナーノーツが入っているわけではありません。
しかもこのミックスが、どう考えても日本と中国を混同しているだろう的な感じがありますが、まぁご愛嬌ということで。

2009年読了冊数:40 積読:7冊
ステンレスとタングステンの指輪を衝動買い。