銀座で開催されたマリアの心臓の展示『聖キアーラの予兆』に行って来ました。
大原の古民家での薄暗い非日常ではなく、銀座のビルの一室に集ったのは、この先こうやって一般に公開される機会はもうないかもしれない、個人所蔵のものを含めた、人形作家・天野可淡の作品を中心とした作品群です。
昨年の大原での展示に続き、貴重な天野可淡の作品を、まとまった数見ることが出来る機会に恵まれたのは、本当に幸運でした。
今回の展示は、片岡佐吉氏による写真集、『天野可淡 復活譚』の出版記念を兼ねての特別展ということで、これまでほとんど目にすることのなかった、天野可淡の手による油彩なども展示されています。
ダリのような不思議な世界観を感じさせつつも、あくまでも「天野可淡」の世界そのものである絵画を、そして光と角度で全く表情を変える可淡ドールたちを間近に見ることが出来ました。
会期中、敢えて昼間と暗くなってからと2度行ったので、昼の光の中で溶け込むようなライティングと、夜の強く浮かび上がる光の中で、可淡ドールを中心とした人形たちの異なる貌をゆっくりと流れる時間の中で見てきました。
帰りはちょっと試しにソフトフォーカスレンズで夜景なんぞ撮ってみましたが・・・こうなるんですね。
これはこれで面白い効果ではありますが、普通に夜景撮りするには向かないと分かりました(苦笑)