2012年読了冊数:114 積読:12

読了本は相変わらず溜まっていますが、先に借りた本から感想を。
なので積読は減らず。


そして今日は、東京音羽にある鳩山会館で12月4日〜12月16日の日程で開催されていた、大正ロマン人形展覧會に行って来ました。
洋館でありながら内部には和の要素も取りいれられた、いかにも明治大正の洋風建築らしさに溢れる鳩山会館は、毎日のように手入れされた庭園にまだ薔薇が咲いています。

圧倒的な存在感を持つ夭折した人形作家・天野可淡の久しぶりに世に出た可淡ドール、恋月姫三浦悦子、中川多理らの人形作家たちの作品や、内外の貴重なアンティーク・ドールが、2階の広間に集っていました。
どこか虚ろで畸形の愛に満たされた人形たちの、ありはしない呼吸を感じることが出来るのではないかというほど、見る人が近付ける展示でした。
ガラスケース越しや、ロープの向こうに見るのではなく、手を触れることが出来そうな距離で見る展示は、「展示」というよりも人形たちの世界に足を踏み入れさせて貰ったような空間でした。