2004-09-04 恩田陸 『夜のピクニック』 やっぱり恩田陸の描く思春期の少年少女というのはいいですね。 どこか張り詰めたものがあって、だからこそ綺麗な感じがします。物語は学校行事の「歩行祭」で、ただただクラスメート達とだらだらと歩くだけの話なのですが、一種のロードムービーでしょうか。 そこで語られる登場人物たちの心のうちの物語が、ラストで綺麗に結実していますね。 物語の中で重要な役割を果たす「おまじない」が、効果を発した時、思わずニヤリとさせられました。