鎌倉・5月

5月は2回、鎌倉に行っています。

1度目はゴールデンウィーク真っただ中。
ゴールデンウィークの鎌倉というのは、とにかく混むことは分かり切っているので、なるべく観光コースから外れたところに朝の早い時間から出掛けようということで、選んだのが仏行寺。
鎌倉駅から藤沢駅南口行のバスに乗ります。(検索すると、深沢で降りると出てくるものが多いのですが、私達は深沢で降りて何故か反対方向へ歩き出し、迷った挙句に梶原口のバス停近くまで来てそこから辿り着きました。)
目印になるものはほとんどなく、観光ルートからは完全に外れているので案内標識もなく、迷子になって不安と暑さでめげて、私の軟弱な心は折れそうな坂をひたすら上って行った先、突然視界に斜面一面のツツジが咲き誇っている場所が目に入ればそこが目的の仏行寺。

ツツジは終わりかけでしたが、それでもまだまだ見事でした。
何よりも、ゴールデンウィークでもさほど混雑することのないという、最近の鎌倉では穴場スポットかもしれません。(帰りの時間になると、バスは長谷を通ることもあってとても道が混むのですが・・・。)
ちなみに、GW期間なので江ノ電の入場制限は予想していましたが(以前に江ノ電に乗るのに30分待ちとか、駅の外にまで列が出来ていたのを経験済みなので)、帰りの時間にJRの鎌倉駅の入場制限をしていたのには驚きました。
連休の鎌倉の混み方、最近半端ないです。


2回目はつい先日。
5月14日から始まっている、鎌倉文学館のバラ祭りへ行ってきました。
バラ園に入るなり、強い芳香が迎えてくれます。


朝9時のオープンと同時に入ったのですが、やはりこの時期は人が多いようです。帰り際の10時過ぎになると、さらに人も増えていました。

文学館の薔薇園には、鎌倉ゆかりの名前の付いたバラもいくつかあります。
今年、クイズに答えると正解者の中から抽選で10名に当たるという「静の舞パート2」。

原種に近い形の一重の薔薇にも、鎌倉で名付けられたものがあります。
ミニバラの大きさですが、綺麗な咲き方をしていました。「由比小町」。

花のアップは撮り忘れていましたが、↓の写真の手前に咲いている黄色い薔薇が「鎌倉」。トゲのない珍しい薔薇です。

文学館の入口のエゴノキの白い花も咲き始めていました。

あと1カ月もすると紫陽花シーズンですが、帰り道で1株だけ咲いている花も見かけました。


オマケ。
赤外線撮影用に改造されたコンパクト・デジカメで撮った仏行寺のツツジ

同じく仏行寺で撮ったものちょこちょこと。


鎌倉文学館は場所柄セピア調とかも良いかなと。


ところで最近、写真撮影目的で訪れる人の評判が悪いという話をあちこちで聞きますが、私が鎌倉文学館へ行った時にもバラ園の手入れをしている方に怒られているお客さんがいました。
どうやら撮影のために、花にかけてある袋を外そうとしたらしいのですが、あれは他の品種の花粉が誤ってついてしまうことで、採取する種子での意図しない品種の交雑を防ぐためのものです。
薔薇に限らず動植物は、他の遺伝子が混じることのない状態で次世代の種を採ることだとか、新品種を作る際にはより厳密に、決まった掛け合わせをキッチリ管理をした状態で種を作る必要があります。
バラ園でもミツバチやマルハナバチが飛んでいますし、袋がけはそういった理由のもとにされているものなので、ほんの一時の撮影のためとはいえ、その度に勝手に外れされていたら(そして極論すれば、その後で適当に別の花に袋をかけられでもすると)採った種から咲いた花が正体不明ということにもなりかねません。
(私などが苦言を呈すことではないでしょうが、袋がけといってもたくさん花が付いている中のほんの幾つかなのですし、角度を変えるなり、背景をぼかすなり、どうか工夫をして、「撮影のために現状を変える」ことはしないで欲しいなと思います。)