アメリカのテキサス州、メキシコとの国境のエル・パソ出身のプログレ・バンド、"The Mars Volta"の2005年の２th"Frances The Mute"と2008年の４thの"Bedlam In Goliath"。
どちらもSHM-CDで買いました。
バンドは、元・At The Drive-In のメンバーだったセドリックとオマーを中心に結成。2002年にデビュー。
サウンドは、ジャズやサルサ、パンク、メタル等の要素を取り入れた、いわゆるミクスチャー的なプログレッシブ・ロック。
差別や貧困や格差といったシリアスな問題を音楽のテーマに取り入れており、陽気に聞こえながらもどこか哀愁を感じさせるラテン要素が音の中で生きています。
こうしたシリアスなテーマを内包したマーズ・ヴォルタの音楽は、メンバー自身がマイノリティであり、貧困や差別の中でドラッグや自殺で命を落とした友人たちを持ったことで生まれたと言われています。
様々な要素を詰め込み、洪水のように押し寄せる音を生み出す、「混沌」という言葉がこれほど似合う音楽をやっているバンドは他に類を見ないかもしれません。
音楽的には相当複雑なことをやっているようですが、聴き手にはダイレクトに伝わる分かりやすさやパワーを持っているバンドでもあります。
どちらのアルバムにも、レッチリのジョン・フルシアンテが参加。
