恩田陸 『小説以外』

小説以外 (新潮文庫)

タイトル通り、著者の「小説以外」のエッセイや文庫の解説等を集めた1冊。
そこには、「作家」としての書き手ではなく、私たち読者と同じ読書好きな一個人の姿を見ることが出来ます。
映画や音楽、過ごした土地を語るなかにも、常に著者の読書体験がバックボーンにあり、「ああ、この人は本当に本を読むことが好きなのだな」ということが、読書家であることが作家であることにストレートに繋がっている人なのだなと感じられる一冊でした。