2004-12-20 ジョン・ディクスン・カー 『月明かりの闇 フェル博士最後の事件』 帯の文句は物凄く魅力的なんですけどねぇ。 やっぱりカーは怪奇趣味っぽい要素が強い方が面白いですねぇ、と。 そういう意味ではちょっとこれは物足りなかったかなという印象。 不可能状況は面白いのですが、いかんせん物語が冗長な感じで中々読書の手が進まなかった1冊です。 「誰が彼女の秘密の恋人だったのか」という、一連のフーダニットの真相も面白いし、過去の事件と現在の事件を重ね合わせる面白さもあるのですが、そのどれもがまとまると中途半端かなという気もします。