スウェーデン、イェーテボリ発祥のメタル・バンド、アマランスの２ndアルバム。
前作の路線を引き継いでいますが、あくまでも二番煎じではなく攻めの姿勢で貫かれた進化系2ndアルバム。聴きようによってはブレードランナーだのサイバーパンク的な世界観を背景にしたコンセプトアルバムにも聞こえます。
本アルバム"THE NEXUS"は、男性クリーンVo.、男性デスVo.、女性Vo.が目まぐるしく展開する#1の"AFTERLIFE"で幕を開け、クールな印象のアルバムのタイトル曲#3の"THE NEXUS"、抑えたテンポで聴かせる#6の"BURN WITH ME"、キャッチ―でテンポ良い#10の"ELECTROHEART"、そしてアルバムの締めくくりとして未来志向の#12"INFINITY"が配置されます。
同じスウェーデン出身のアーティストであるABBAからの系譜を感じさせるトリプル・ヴォーカルによるコーラスと、イェーテボリ・サウンドを根底に育ったメロスピやテクニカル・メタル的な要素が楽曲ごとに自在にバランスをとっているスタイルは、前作"AMARANTHE"からの延長であると同時に、より洗練されてアグレッシブに突き詰めたものと言えるでしょう。
そして、ジャケット画像のAmazonのリンクは初回限定のDVD付のデラックス・エディションとなります。付録のDVDの中身はThe NexusのPV、前のアルバムに収録されていた"1,000,000Lightyears"のライブ映像、そしてこのアルバムのレコーディング中の様子をとらえたメイキングの３つが特典映像として収録されています。
アルバム本体の国内盤のボーナス・トラックは２曲。"BURN WITH ME"（本アルバム収録） と"HUNGER"（1stアルバム収録）のアコースティック・バージョンとなっています。このボーナストラックは日本盤のみなのでクレジットが見当たらないのですが、民族楽器で奏でたようなアコースティック・アレンジは、元曲とがらっとイメージ変わります。ケルティック・サウンドっぽさもあって、SF的なコンセプトを感じさせるアルバム本体と対照的な仕上がりです。
