雪乃 紗衣 『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』

彩雲国物語  黎明に琥珀はきらめく (角川ビーンズ文庫 46-16)
 サブタイトルが抽象的過ぎてイマイチ分からない以上に、所詮借り物ということもあって前巻までのあらすじや登場人物に関しての記憶も曖昧になっていました。
 内容としては、畳むまではまだ相当かかりそうですが、これまで拡げ続けてきた風呂敷の模様がようやく見えたのかなというところ。
 主人公の官吏としての成長の軌跡ははっきりと本作において現れ、逆に恋の上での困難も一層明らかに突きつけられたというところで終わっていますが。
 とりあえず、そろそろイラスト付きである必要はありませんが、1行ずつでも登場人物一覧に名を載せるべき人物はもっと増えているのではないかという気がします。読んでて「誰だこれ」というのが結構頻繁に出て来ます。