2005-01-01から1年間の記事一覧
どうやらしらないうちにドラマ化されていたのは見逃していたらしい、異端の女性民俗学者蓮丈那智のシリーズの3冊目。 今回も全4編、非常にクオリティの高い中・短編集でした。 ミステリと民俗学の融合ということでは、実に各作品とも上手く処理されており、…
読みかけの本は現在3冊。
桜庭一樹 『少女には向かない職業』 東京創元社 貫井徳郎 『悪党たちは千里を走る』 光文社 今月はこれでほぼ買い納め。
1冊読んで一冊買ったので、積んでる数に変動無し。
やっと見つけました。
ライトノベルで扱うにはギリギリの重さを持つ話なのに、こういったジャンルで要求されている点、要するにキャラクターが立っていて、あまり生々しくなく軽く読ませるという点をクリアしているなという印象。 ただし逆に言えばラノベとしても一般書籍としても…
桜庭一樹 『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』 富士見ミステリー文庫 桜庭一樹 『GOSHICⅢ 青い薔薇の下で』 富士見ミステリー文庫 『少女には向かない職業』を探しに行ったものの発見できず、仕方なく(?)これだけ購入。他にもそろそろ色々と探している物が…
前作に比べると、シリーズ作品としての安定を見せているせいか、詰め込みすぎの感もなく、非常にスムーズに読ませられてしまう1冊になっています。 やはりメイントリックそのものの甘さと言うのは感じざるを得ない部分はあるものの、伏線の丁寧さや物語全体…
北海道の老舗百貨店の知られざる部署「特別室」。 20代の若さでそこの部長の肩書きを持つ主人公は、いわばこの百貨店の探偵のような仕事をしており、絶大な権限を与えられている。彼は子供の頃に両親の殺し合いを目撃し、妹と共に「人殺しの血」を持つこと…
通常盤とDVD付き初回限定盤があったら、迷いつつも初回限定に手を出す自分がいます。 とにかくキャリアの長いアーティストなのに、20年もずっと同じテンションを維持出来ているのはそれだけで凄いなと、改めて思います。 むしろ今回は敢えて新しさよりも、「…
装丁などの「本そのものの体裁」を含めて一つの作品世界を構成するという試みは非常に面白いですし、ある意味そこは成功している作品だとも思います。 ただし、大正〜昭和初期を思わせるこの印刷やら装丁やらを抜きにして、純粋にテキストとしてのみの評価を…
西尾維新 『ニンギョウがニンギョウ』 講談社ノベルズ この体裁でも尚且つ「ノベルズ」といわれると、少々首を傾げてしまいますが、そのくらい装丁は凝ったものとなっています。 昔の本を思わせるような黄土色のパラフィン紙のようなブックカバーといい、中…
QEDシリーズも10冊目となると、そろそろ歴史の闇を暴くという部分では、目新しいものはあまり出て来ないなというのが正直なところ。 何よりも、「前にも言ったと思うが」と、説明を省略される部分が多くなっているのが少々気になります。1作1作を独立した…
小説家の「私」を主人公に据えた、不思議な連作短編集です。 現在と過去が入り混じった各作品は、生々しい現実の中にありながらも「どこか違和感を感じる」グロテスクな幻想要素が入り込んでいます。それは日常的であるからこそ際立つグロテスクさで、他の多…
(12インチシングルレコード※廃盤) 世界限定1500枚の文句に釣られて購入。 Amazon.co.jpでは扱っていないので、画像は普通のシングルCD。 10月には日本盤のアルバムも出る予定があるそうなので楽しみです。
10篇の短編が収録された短編集。 どれも短いながらも、端正な文章で綴られた毒というか畸形の美しさのようなものを覗かせる、非常に存在感のある小説でした。 肉体的にしろ、そして精神的にしろ、どこか病んでいる部分を持っている登場人物が、その病根ゆえ…
小川洋子 『刺繍する少女』 角川文庫 小川洋子 『偶然の祝福』 角川文庫 高田崇史 『QED〜ventus〜熊野の残照』 講談社ノベルズ 北森鴻はまだ発見できず。 疲れているので読了本はまた後日。
今年はルパン誕生100年だそうで。 この『奇巌城』、確か大人向けの創元推理文庫では読んでいるのですが、イマイチ入り込めず、昔懐かしのポプラ社のもので今回読み直しました。 児童書として書かれているポプラ社のこのシリーズ、他に乱歩やホームズものが昔…