2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年読了冊数:150冊 積読:2冊

7月は14冊読了。 数字の上で見ると今年の上半期と比べて読書ペースは落ちていますが、本来こんなペースだったかなという気も。

 西澤保彦 『収穫祭』

中学生の少年、息吹省路(ブキ)は、台風がやって来たその日、町へ映画を見に行った帰りに、同級生の空知貫太(カンチ)の家に泊まりに行きます。そこへ同級生の繭子が駆け込んできて、少年達は彼女の兄が殺されていることを知らされます。橋が落ちたことで…

2007年読了冊数:149冊 積読:3冊

ハードカバーばっかり3冊購入。 まだ色々と制約があるので、荷物は極力重くしないようにしようと思うと、このくらいがリミットでした。

3冊

恩田陸 『木洩れ日に泳ぐ魚』 中央公論社 加納朋子 『ぐるぐる猿と歌う鳥』 講談社 西澤保彦 『収穫祭』 幻冬舎

 恩田陸 『木洩れ日に泳ぐ魚』

ヒロとアキ、別離を決めた二人の男女がアパートの一室で最後の夜を迎えます。 明日になれば別れ、この部屋から出て行くという晩、二人で出かけた山への旅行で、「あの男」を殺したのは目の前にいる相手ではないか――互いにそう思い、探り合う中で、二人の真実…

2007年読了冊数:148冊 積読:1冊

自分で本屋に行くのはいったいどのくらいぶりなんでしょ。 さすがに歩いては無理ですので、たかだか文庫2冊のために往復バスに乗るなんてことをやらかしていますけれども、リハビリがてらということで。

 2冊

マーゴット・ダルトン 『見つめる瞳』 MIRA文庫 三津田信三 『禍家』 光文社文庫『禍家』は本日中に読了。

三津田信三 『禍家』 

来年中学生になる貢太郎は両親を事故で失くし、祖母とともに東京の郊外に引っ越してきますが、初めて来たはずの場所なのに、何故か不吉な予感を伴う既視感を覚えます。そしてその予感の通り、引っ越してきた家で貢太郎は毎晩不気味な怪異に悩まされることと…

2007年読了冊数:147冊 積読:0冊

これで入院中に読んだ本のまとめは終了。 合計13冊、19日間のうち途中読書どころじゃなかった日もあったことを思えばこんなものかもしれません。 お陰様で痛みはほとんどなくなりましたが、麻痺の度合いはまだまだ結構なものだったりします。 退院しても中々…

 前田栄 『THE DAY Waltz ?』

曽祖父の後継者選びのための手駒として、NYの屋敷に閉じ込められるような生活を起こっているパウロの前に、「悪魔の本」とともに400年間存在し続けているという錬金術師のフィラテスが現れます。「幽霊のような存在」だというフィラテスにたまたま選ばれてし…

 ステラ・キャメロン 『血のキスをあなたに』

亡くなった叔父の屋敷に移り住んだヴィヴィアンと母親のシャーロットは、そこでホテルを開業する準備を進めていますが、彼女らに叔父が遺した遺産についての報せをくれるはずだった弁護士が、何者かに殺されます。血で遺されたキスの跡と白いバラが添えられ…

 上橋菜穂子 『闇の守り人』

父親が王位を巡る陰謀に巻き込まれたために、幼い頃に後にした故国に、女用心棒のバルサは25年ぶりに戻ります。ですが故郷では、バルサを守り育てるために人生を捨ててくれた養父のジグロが卑劣な汚名を着せられていました。 本作は、バルサ自身が自己を形成…

 タニス・リー 『パイレーティカ女海賊アートの冒険 上/下』

両家の子女を集めた女学校で、頭を打ったことを切欠にし、アートは母親のモリーが女海賊"パイレーティカ"であったという記憶を取り戻します。ですがかつての仲間との再会を果たしたアートには、"パーレーティカ"は芝居であり、母のモリーは役者として舞台で…

 ジュゼッペ・ペデリアーリ 『霧に消えた約束』

イタリアの小都市モデナの公園で、娼婦らしき風体の女性の殺害死体が発見されます。ですが第一発見者でもある少年課の警部のカミッラは、最初から被害者が見た目通りの階級の人間では無いと見抜きます。そしてこの事件の捜査に加わることになった彼女に、資…

 ノーラ・ロバーツ 『光の鍵を探して―失われた鍵トリロジー1』

町外れの丘の上に建つ屋敷の主、ロウィーナとピットと名乗る二人からの招待を受けたマロリーは、そこで同じように招かれたダナとゾーイという女性に出会います。マロリーとダナとゾーイにそっくりな女性の描かれた絵画を屋敷で見た彼女らは、多額の報酬と引…

 ノーラ・ロバーツ 『夜は甘き香りを』

地方検事のデボラはある晩、治安の悪い築で傍観に追われかけたところを、素顔を隠した謎の正義の味方"ネメシス"に救われます。"ネメシス"に惹かれながらも、ある事件をきっかけに刑事をやめた富豪のゲイジにも揺れるデボラですが、彼女が取引をしていた被告…

 ほしおさなえ 『ヘビイチゴ・サナトリウム』

美術部の3年生であったハルナが屋上から飛び降り、その直後から幽霊の噂が囁かれたり、国語教師の宮坂がハルナの死に関係していることをに負わせるメモが生徒の間に回ります。小説家志望の宮坂と、生徒であるハルナの関係、そしてハルナに心酔する女性徒の…

 神林長平 『敵は海賊・正義の眼』

タイタンに降りたった実業家ヨーム・ツザキを名乗る伝説の海賊は、この星の原生生物メデューサスの保護活動のリーダーであるモーチャイに、決定的なダメージを与えます。そしてその後に起こる、八体の海賊の惨殺死体発見、海賊を始末する胸の犯行声明、そし…

 戸板康二 『目黒の狂女』

老優・中村雅楽が歌舞伎の世界の周辺で起こる様々な出来事の謎を解き明かす、短編シリーズの第3集。 著者の生み出した雅楽という人物も、シリーズそのものも円熟しているからこその味わいのある1冊です。 雅楽という、何とも粋で人情味あふれる人物造詣は、…