2010-01-01から1年間の記事一覧

 湊かなえ 『往復書簡』

高校時代の友人同士の結婚式に出席し、久しぶりに集まったグループの中の欠けた一人。彼らの間で何があったのか。退職した女性教師の頼みで、ある悲劇的な事件の当事者となってしまった教え子たちの「現在」を知ろうとする青年が目の当たりにする事実とは。…

 麻耶雄嵩 『隻眼の少女』

死に場所を求めて訪れた集落で、種田静馬は自らを探偵だという、御陵みかげと名乗る少女に出会います。自殺のタイミングを図っていた静馬ですが、その土地の有力者である琴折家の娘が首を切られて殺された事件に遭遇し、みかげの助手として少女とともに事件…

2010年読了冊数:66 積読:3

明日から二泊三日で旅行に行ってきます。

 コリン・ホルト・ソーヤー 『殺しはノンカロリー』

美容のためのダイエット・プログラムを提供する滞在型の施設で、従業員がサウナで蒸し焼きにされるという残忍な殺人事件が起こります。この施設のオーナーである友人から、事件を調べて欲しいという依頼を受けたアンジェラとキャレドニアの老女二人は、高級…

 ポール・アルテ 『殺す手紙』

空き家で指定の時間にランタンを灯すこと、道を尋ねてくる男に答えを教えること、そしてある屋敷へ行き、そこで相手の話に合わせること――わけの分からない頼みごとが書かれた友人の手紙を受け取り、ラルフは怪訝に思いながらもただならぬ友人の様子が窺える…

2010年読了冊数:64 積読:5

10月に入って少々風邪でダウンしていました。

ポール・アルテ 『殺す手紙』 ハヤカワミステリ 麻耶雄嵩 『隻眼の少女』 文藝春秋 湊かなえ 『往復書簡』 幻冬舎

 榎田ユウリ 『宮廷神官物語―選ばれし瞳の少年』

割と良くあるライトノベル系のファンタジーの定石を上手く押さえたという印象の、シリーズ第一作。 その意味では際立った独自性や、意表をつく展開というものはさほどないものの、物語の構成、世界観を構成する設定もしっかりなされており、また登場人物の個…

 恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』

あけた人の言うことをきく精霊を閉じ込めたビンを持っているというマミさん。彼女との不愉快なやりとりにちょっとした意趣返しを試みたものの、彼女が話したビンのことが主人公の脳裏をよぎります(『風を放つ』)。 母親が連れてきた男による虐待の過去をも…

2010年読了冊数:62 積読:4

9月は11冊読了。そして長らく放置してあったサイトですが、infoseekのホームページサービス終了に伴って、10月いっぱいで終了することにしました。 一部はテキストの引き上げもしましたが、それをどうするのかなどはまだ未定です。

 伊坂幸太郎 『マリアビートル』

裏の世界で怖れられている男の依頼で、彼の息子と黒いトランクを運ぶことを命じられた腕利きのコンビ蜜柑と檸檬。アル中の元殺し屋で、息子を酷い目に合わせた中学生に復讐を企てる木村。悪意に満ちた狡猾な中学生の王子。そしてトランクを強奪することを依…

2010年読了冊数:61 積読:5

 3冊

伊坂幸太郎 『マリアビートル』 角川書店 恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』 講談社 牧野修 『傀儡后』 早川書房

 Sonic Syndicate "We Rule the Night"(2010)

スウェーデンのスネンソン3兄弟を中心に結成された、メロデス・メタルコア(っぽかった)バンドの4thアルバム。 前作辺りではだいぶメタルコア的な色彩が強くなっていたのが一転して今回、主にクリーン・パートを担当するヴォーカルが交代したことで、かな…

 Apocalyptica "7th SYMPHONY"(2010)

名門シベリウス学院出身者である4人のチェロ奏者により結成され、その後現在のチェロ3人+ドラムの4人編成となった、フィンランドのプログレ・メタルバンドアポカリプティカの2010年にリリースされたアルバム。 幅広い表現力を持って奏でられるチェロとド…

 荻原規子 『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』

高校生活にも徐々に慣れてきた泉水子は、夏休み前のテストも終え、新たに出来た友人である真響に誘われ、彼女たち三つ子の故郷である戸隠へ生徒会の合宿をかねて出かけることになります。生まれて初めて「友達の家に泊まりに行く」「合宿に参加する」という…

 伊藤計劃 『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』

世界を救ってきた英雄ソリッド・スネークの体は、人為的に操作された遺伝子により急速な老化を見せ、その寿命が尽きようとしていました。そんな英雄の最後の戦いは、彼と同じ同じ「ビッグ・ボス」のクローンであるリキッド・スネークを暗殺することでした。 ゲ…

2010年読了冊数:59 積読:4

最近はサッパリ放置していますが、随分以前から使っていたinfoseekのホームページサービスが終了するようです。 以前のテキストを引き上げても良いんですが、それをまた整理して使うかといえば正直微妙な気も。

 海堂尊 『アリアドネの弾丸』

東城大学病院に付属のエーアイセンターを設立することになり、放射線科の島津と法医学教室の教授が衝突し、急遽センター長として不定愁訴外来の田口が借り出されることになってしまいます。画像解析の専門家たちと法医学者との縄張り争いは、司法の縄張りを…

2010年読了冊数:58 積読:5

購入に『アリアドネの弾丸』、『庵堂三兄弟の聖職』追加。

 6冊

前田珠子 『破妖の剣6 鬱金の暁闇1〜6』 借りてたものを一気読み。 とりあえずまだ当分終わりそうもないことは分かりました。

 アガサ・クリスティ 『牧師館の殺人』

平和で退屈な田舎町、セント・メアリ・ミードで、頑固で住人から好かれていない退役軍人の男が、牧師館で銃によって殺されているのが発見されます。容疑者の男が自首したことで、事件はすぐに解決したかに思われましたが、別の人物が本当は自分がやったとい…

2010年読了冊数:51 積読:3

積読本3冊のうち2冊は行方不明、1冊は母に先に持っていかれてしまったという。 8月の読了は7冊。このところすっかり落ち気味だったペースと、この夏の暑さを考えればまぁそんなものかなとも思います(いや明らかにメダカにかまかる時間が増えたことは自…

 堀江あき子=編 『栗本薫・中島梓−JUNEからグイン・サーガまで 』

昨年亡くなった栗本薫の回顧・追悼本的な1冊。 故人にゆかりのある美術館の学芸員による編著というものらしいので、栗本薫=中島梓の生前の作品への踏み込んだ評論などはないものの、広く浅く、また様々な写真資料とともに、栗本薫という作家の軌跡の一端を…

2010年読了冊数:50 積読:3

積読は、『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』『うさぎ幻化行』『殺しはノンカロリー』の3冊。そして青メダカ増えてます。 稚魚が現在40〜50匹に達しようとしているんじゃないでしょうか。 冬が大変なので増やし過ぎないようにしようとは思…

 海堂尊 『ブレイズメス1990』

二年の外部研修を終えて東城大学に戻った世良は、フランスで開かれる学会に先輩医師の垣谷のお供に指名され、コート・ダジュールへと向かいます。ですが、学長であり外科の長である佐伯から世良に与えられた仕事は、モンテカルロの病院で世界でただ一人の手…

 初野晴 『退出ゲーム』

高校入学を機にチカは廃部寸前の吹奏楽部に入部し、そこで幼馴染のハルタと再会します。学園祭を前に消えた硫酸銅の結晶、有望なオーボエ奏者の心を解きほぐす為に解き明かさなければならない全面白いるービックキューブ、演劇部との即興劇対決である「退出…

 京極夏彦 『西巷説百物語』

上方一の版元である一文字屋仁蔵は、裏家業で様々な依頼に応えます。一代で成り上がった廻船問屋の娘に持ち上がった縁談。記憶をなくした男が抱く、父や兄への鬱屈した思い。狼が女房にとってかわったと訴える鍛冶屋。首の割れた人形の、「同じ」首を造り直…

2010年読了冊数:47 積読:4

ちゃんとその時に記録していないので、もはや何を積んでるのか分からなくなっています。 とりあえず把握しているのは4冊。 そしてお盆休みの間、スイレンは各種(といっても3種類だけですが)花盛り。 まずは、今年最初に咲いた姫スイレンのスノープリンセ…

 イアン・サンソム 『蔵書まるごと消失事件 移動図書館貸出記録1』

アイルランドの片田舎で司書の職を得た青年イスラエルですが、彼を待っていたのは図書館閉鎖の張り紙でした。役所へ赴いたイスラエルは、担当者から移動図書館の司書としての仕事を任されますが、移動図書館に使うバスはボロボロ、住居として提供されたのは…